直営牧場の開牧!サステイナブルなカシミヤ産業に向かって。

私たちは、内モンゴル自治区の烏拉特中旗農・畜産業局のサポートの元、直営となる自社牧場「内蒙古北平二狼山牧場公司」を開牧しました。 約3000万㎡の牧地に約2000 頭のカシミヤヤギが飼育されます。 同時に、サステイナブルな環境を目指しての研究プロジェクトも開始します。 過酷な大自然の中でカシミヤヤギは育ちます。年毎の気候変動による影響や、草原の砂漠化など自然環境の問題を常に伴っています。 また、ヤギを育てる牧民の生活も、経済や利便さが発達する中で変化し、高齢化・後継者不足の課題も深刻化しています。 近代化が進んだ現在においても、ヤギを育てる環境は古くからのスタイルのままで各牧民家庭にそれぞれに委ねられており情報共有が薄い状態です。
課題が増えていく中、自然にも人にも配慮できる環境をつくるには飼育にまつわる事を分析しデーター共有できる状態を創り出す事でした。 そして私たちは3年の構想を経て自社牧場と研究施設の開設に至りました。


自然環境の異なる4つの地域に5つの牧場を開設しました。カシミヤヤギがストレスなく過ごせ年間の飼料も十分に供給できる牧地の面積とヤギの頭数の関係を考察、気候や牧草・土壌等の関連関与も含めたデーターを収集します。 収集したデーターは研究所で分析されます。

  •  カシミヤヤギの飼料となる草原の回復機能を持続・向上させること。
  •  草原の面積と飼育可能なカシミヤヤギの頭数の関係の分析。
  •  飼育に伴う労働力と収支の算出。
  •  遊牧生活の中で煩雑になっているカシミヤヤギの品種を分け育成。
  •  牧草や土壌の分析・気候の変化や関与等。
研究分析された内容は牧民牧場と共有し、サステイナブルなカシミヤ産業を目指し地域の生活を共に作っていきます。